*** 塔05 8/1 30ページ 19節 エホバは「ご自分を切に求める者に報いてくださる」 ***
『神はわたしたちの心より大きい』とはどういう意味でしょうか。時折わたしたちは心に責められます。自分の不完全さや落ち度を痛切に感じる場合は特にそうでしょう。さらには,生い立ちゆえに自分をあまりに卑下し,何をしてもエホバに受け入れていただけないと考える傾向があるかもしれません。使徒ヨハネの言葉は,エホバがもっと大きな方であることを保証しています。エホバは間違いだけに目を留めるようなことはされず,わたしたちが実際に持つ可能性をも見て取られます。さらに,わたしたちの動機や意図も知っておられます。ダビデが書いているとおりです。「神ご自身がわたしたちの造りをよくご存じであり,わたしたちが塵であることを覚えておられるからだ」。(詩編 103:14)確かにエホバは,わたしたちのことをわたしたち自身よりもよく知っておられるのです。
*** 塔00 5/1 29ページ エホバはわたしたちの心より大きい ***
エホバの僕が心の内に責めを感じる可能性があることをヨハネが知っていたことは明らかです。恐らくヨハネ自身も,そのような気持ちになったことがあったのでしょう。ヨハネは若い時に気性が激しかったので,他の人の扱い方が厳しいと時折イエスにたしなめられました。実際にイエスはヨハネとその兄弟ヤコブに,『“雷の子ら”という意味の,ボアネルゲスという異名』をお与えになりました。―マルコ 3:17。ルカ 9:49-56。
その後60年の間にヨハネは角が取れ,性格的に安定した,愛情深くて憐れみに富むクリスチャンになりました。生存する最後の使徒であったヨハネは,霊感を受けて初めて手紙を書くころにはすでに,エホバが各々の僕のささいな罪を一つ一つとがめ立てする方ではないということを理解していました。むしろ,エホバは温かくて,心が大きく,寛大で,同情心に富む父であられ,神を愛し,真理をもって崇拝する人すべてに,深い愛を抱いておられます。ヨハネは,「神は愛……です」と記しています。―ヨハネ第一 4:8。