宣教

『奴隷は主人より偉くありません』(ヨハネ 13:16)

*** 塔86 12/1 14–15ページ 19–21節 あなたはキリストの思いを持っていますか ***

当時の道路はほこりっぽかったので,召使いに訪問客の足を洗わせることが習慣になっていました。イエスはその卑しい仕事をご自分から引き受けられました。弟子たちの足を洗うことによってイエスはどんな特質を強調されたのですか。謙遜さに関する実際的な教訓をお与えになりました。このことからキリストの思いについて何を学べますか。イエスの言葉が答えになります。「奴隷はその主人より偉くはなく,また,遣わされた者はそれを遣わした者より偉くはありません。これらのことを知っているなら,それを行なうときに,あなた方は幸福です」― ヨハネ 13:16,17。

わたしたちはこの点に関して,キリストの思いを持っていますか。家の中や会衆で,取るに足りない卑しい仕事を進んで行ないますか。それとも,“重要”に思えることや,自分が“特別な人間”であるかのような印象を与えることだけをしたいと思っていますか。誇りを傷付けられることもある,家から家に良いたよりを宣べ伝える業に進んで参加しますか。あるいは王国会館の演壇上での割り当てだけを求めていますか。確かに,キリストの思いを持てば,わたしたちはまさにイエスと同じように,いつも謙遜で近づきやすい者でいられます。―ローマ 12:3。

ある時,イエスは特別な伝道活動を終えられてから使徒たちに深い配慮をお示しになりました。イエスは完全であられたにもかかわらず,他の人たちに完全さを期待されませんでした。伝道活動が終わった時,イエスは使徒たちがすぐに伝道の業を再開し,もっと上手に伝道することを主張したりはされませんでした。弟子たちが休息を取る必要のあることに配慮を払われ,自分たちだけになれる寂しい場所に連れてゆかれました。しかし,群衆が後を追ってきた時,イエスはいら立ちを覚えたり,じりじりしたりされましたか。そのようなことはありませんでした。「彼はその人々に同情を感じられた」と,記録されているからです。―マルコ 6:30-34,新英訳聖書。

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